本年9月30日町長選挙により、10月14日からの2期目を担当させていただくこととなりました。
これまでの4年間は、三位一体改革による交付税の減額等により財政破綻の危機に直面し、財政の健全化に専念せざるを得ない状況であった。
そんな中、平成17年10月「財政基盤の強化」を共通の大きな目的の一つとして花園村との合併が成された。今後更に調整を要することもいくつか残されており、町民の納得する両町村の一体化と発展に大きな責任を感じている。また、合併に伴う財政支援を今後の町発展のために如何に活用するかも大きな課題である。
財政の危機は、この合併による財政支援や住民・職員の理解・協力を得て、財政健全化のあらゆる取り組みにより、当面の破綻の危機は脱したと考えている。
これからの4年間は、「住民参加のもと、開かれたまちづくり」に取り組みたいと考えている。
様々な行政課題が山積している中、町の財政状況は、依然として厳しいことには変わりなく、できることは限られているが、将来の住民の幸せを求め、町のあるべき姿を描きながらできることから取り組みたいと思っている。
かつらぎ町の最大の課題は、昭和33年「昭和の大合併」により町が誕生して以来人口が減少の一途をたどり、近年の出生の状況を見ると今後加速度的に減少する懸念があることである。
人口が急激に減少することは行政上の問題より、人々の暮らしに様々な悪影響があると考えている。このことに歯止めをかけることが私に課せられた命題であると思っている。
かつてかつらぎ町は、柑橘を中心とした農業のほか林業も盛んで昭和40年代前半までは今では考えられないほどの収入があり、これらを中心に町の経済を支えていた。現在はいずれも厳しい現状で、後継者がなく加速度的に衰退の道を進んでいる。
私は、町の地形、大阪府下都市部からの位置を考えると工業団地化や広範囲の住宅開発はおのずと制限されると思っており、町の活性化は果樹園、森林や渓流などの豊かな自然環境と丹生都比売神社等の世界遺産を資源とした観光客の誘致により農業・林業等の活性化を目指すことを考えている。これには京奈和自動車道、国道480号府県間トンネルの開通が欠かすことができないことである。
当面、農林産物直販所の設置、観光農園の振興及び農家民宿の受け入れ態勢の整備による体験型観光を推進したいと思っている。
また、これらのことについては住民の皆さんの協力がなくては成り立たないことから広く皆さんのご理解を得ることからはじめたいと思っている。
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